仁鮒字坊中にある銀杏山神社は、天照大神、豊受大神、少彦明神、思兼之神を祀り、俗に五社堂といって薬師、八幡、地蔵、観音、明神を祀るとも伝えられています。
大和朝廷時代(658年)、阿倍比羅夫が蝦夷征伐に遠征してきた際に、戦勝祈願のために建立したものと言われ、1300年以上の歴史を誇ります。
境内にある三本の大銀杏はこの時に植えられたものと言われていて、夫婦銀杏と妾銀杏と呼ばれ、はじめ夫婦銀杏が並んでいましたが、妻が産後の床についているうちに夫が別の女銀杏に思いを寄せ、一夜のうちに妾銀杏のそばに移ったといわれています。
本妻銀杏からは気幹(幹のコブ)が垂れていて、乳不足の女性がこの樹のまわりを一気に五周して願をかければ乳が出ると言われ、多くの人の信仰を集めています。
江戸時代、秋田の殿様(佐竹氏)の奥方様も願かけに詣でたところこれが叶い、この神社は佐竹家の家紋を付けることを許されたといいます。
男銀杏と妾銀杏を8の字に一気に三周まわると良いお嫁さんが授かるなどの言い伝えもあります。
黄葉は11月上旬から中旬あたり。
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