鎧神社には、奥州平泉・藤原泰衡の鎧が祀られています。これは、義経をかくまった罪を咎められ頼朝軍に攻め込まれた藤原泰衡が、蝦夷に落ちのびようと奥州平泉を逃れましたが、この地に至ったときには疲労甚だしく、兜を切石に、薄井に鎧を置いて逃げたといわれたことに由来します。しかしその後、泰衡は郎党・河田次郎によって殺害されてしまいます。村人がこれを憐れんで社に鎧を祀ったとされています。
兜神社には、奥州平泉・藤原泰衡の兜が祀られています。二ツ井から米白橋を渡り、カーブを曲がり終えた所、左手に石造りの大きな鳥居があります。急な石段を昇れば、うっそうと木が生い茂る神秘的な雰囲気の中に切石の村社「兜神社」が建っています。
後の政府の何度かの神仏政策の変遷により、現在は天照大神、豊受大神、藤原泰衡公霊の三神が祀られていて、地域の人々の信仰も厚く、毎年5月3日には賑やかに祭典が執り行われています。
特定非営利活動法人二ツ井町観光協会