【自然】七座山(ななくらさん) Mt.Nanakura-San

【自然】七座山(ななくらさん) Mt.Nanakura-San

米代川をはさんで、景勝地・きみまち阪と向かいあう原生林の山。
権現座・烏帽子座・蓑座・三本杉座・芝座・大座・松座(※座はすべて「くら」と読みます)の七つの峰が連なり、なだらかな稜線をなします。
山中いたるところに露出した巨岩の間に、あるいはその岩の真上に、樹齢300年あまりの野生の巨大杉が根を張り、大きな枝で天空を覆い隠しています。
かつては修験者の修行の場だったと言われるこの山には、巨大な竜・八郎太郎の伝説も残されており、朝霧に煙る風景は神秘的な美しさです。
山中には遊歩道が整備されていて、野生の杉のほか、珍しい植物群落を眺めながら散策が楽しめます。
蓑座には展望台があり、遠くは白神山地や森吉山、日本海などが望めます。
七座山の歴史としては、藩政時代には藩にとって最も大切な御直山(藩が直接管理運営する山林)として保護されてきました。二ツ井一帯の数多い杉美林の中からこの地が御直山として大切に守られたのは、山の下を川が流れていたからだと考えられています。
つまり、幕府から急な木材納入の命令があった場合、川を利用して短時間で木材を運ぶことができるであろうという地の利が重視されたものとみられます。
「幸福の青い鳥」のオオルリも七座山でよく見かけられます。

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