【自然】きみまち阪県立自然公園
Kimimachi-Zaka Prefectural Natural Park
【自然】きみまち阪県立自然公園
Kimimachi-Zaka Prefectural Natural Park
明治天皇が名付け親の きみまち阪
明治14年、東北ご巡幸でこの地を訪れた明治天皇が、風景のすばらしさに感動し神輿をおりて休憩をとりました。
翌年宮内庁より、「傒后阪(きみまちざか)」と命名する通知が届きました。
天地の大観みなここに鐘まる
その昔に書家がこう詠んだ、たぐいまれなる景勝地です。
シンボルは屏風岩と呼ばれる巨大な岩の連なり。この岩を四季折々に桜やモミジなどの木々が彩ります。
もうひとつの主役は、眼下にひろがる米代川の雄大な流れと、対岸にそびえる原生林の七座山。
きみまち阪の主な行事
きみまち阪の歴史
赤星鼂撰并署
きみまち阪の主な行事
・桜まつり 4月中旬~5月上旬
・つつじまつり 5月上旬~5月下旬
・紅葉まつり 10月10日~11月上旬
・能代市民俗芸能連合会合同発表会(二ツ井会場) 10月の4週目日曜日
きみまち阪の歴史
- その昔、きみまち阪は羽州街道の難所のひとつで、確たる呼び名もない険しい山の一つだった。
旅人はいったん川を渡り、七座山のふもとを通ったあと、もう一度川を渡っていた。
往時のなごりの松並木を今も対岸に見ることができる。 - 明治十三年、険しい山にゆるやかな坂道が初めて通された。
- 明治十四年、藤琴川に橋がかけられ、東北ご巡幸の明治天皇が渡り初めをすることとなった。
- 明治十五年、宮内庁を通じて「きみまち阪」の名前をいただく。
- 明治二十二年にはトンネルもでき、交通がますます便利に。
訪れる人も増え、地元住民も花樹を植えたり、東屋やベンチを置くなどの整備をおこなうようになった。 - 大正十三年、三ヵ町村合同の“きみまち阪公園”開園式を挙行。
当時ここは郡境、町境であった。 - 昭和三九年、秋田県立自然公園に指定され現在に至る。
赤星鼂撰并署
徯后阪は山本、北秋の郡境にて、高く半空を盤紆す。
鞍・護の峻嶺は頭上に雲煙を開闔し、
琴・沮の澄淵は脚下に魚龍、潜躍す。
遠望すれば即ち長江、天に浮かびて去り、
層巒・潮を巻きて来たる。
天地の大観、成焉鍾まる。
きみまち阪は山本郡と北秋田郡との郡境にあって、空高く、うねうねと曲がった所にある。
七座山と加護山の高い峰は、その頭上と雲や霞が流れ、
藤琴川と米代川の深く澄んだ水には魚や竜が潜ったり飛び跳ねたりしている。
遠くから眺めると丁度、長江が天上に浮かび上がり、
その大量の水が、幾重にも重なる山々に、一気に流れ落ちてくるかとさえ思われる。
まさに天下の景観は皆この地に集めたように見事である。
赤星藍城
安政四年(1857)~昭和十二年(1937)
秋田市の医師であり、書道家でもある。
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